読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

その日が来るまで〜酒乱DVモラハラ夫と離婚しました〜

酒癖が悪く、モラハラDVな夫と離婚したシングルマザーの赤裸々日記

隔離された生活〜シェルターの中〜その2

またちょっと遡ります。過去と現在行ったり来たりですみません。

 細かいルールは色々あるもののとりあえず三食きちんと食べる事が出来て、暖かい布団があって、お風呂に浸かる事ができる事が本当にありがたかった。

世間では税金の無駄使い云々言われているけれど、こうやって必要な所にはきちんと使われているのだな、と改めて思った。

そして週末を経て月曜になり、とつぜんバタバタと忙しくなった。

担当職員との面談ではこれまでの生活や受けた暴力、夫についてやこれから先どうしたいか等色々話したが、その度に嫌な記憶が蘇って吐き気がした。

された暴力、言われた暴言をそのまま自分の口から言うのは耐え難い事だった。

再度警察へ行って調書を作成したり、離婚に向けて弁護士さんを紹介してもらったので弁護士事務所を訪れたり、合間に面談、各種書類の取り寄せ等…子供と少し昼寝をしていてもその都度放送で呼び出され、ゆっくりする時間はあまりなかった。

 

入所した当時は完全なる余所者だった私も、何日間か過ごすうちに他の入所者と話をするようになり、本来は自分の身の上話をする事は固く禁止されていたが、なんとなく、ポツリポツリと自分の話をするようになった。

 

ここはDVシェルター。皆配偶者、その他の人間から暴力を振るわれ何らかの形で逃げて来た人達だ。中には怪我が治ってない人も、足を引きずる人も、折れた歯がそのままの人もおり、簡単に暴力を使って人を支配しようとする卑劣な人間が世の中ゴロゴロといるんだという事を思い知ったと同時に怒りが込み上げてきた。

そして自分の夫もそういう異常な人間なんだという事が改めてわかった。

何人かの人と話すうち、DVやモラハラ人間には共通点がいくつかある事がわかった。血が繋がっているんじゃないの?なんて言い合ったりする程に似ている部分がたくさんあって、まるでDVが一つの病気であるかのように、その病状や症例を見ているようだった。

 

その症例は話が尽きない程たくさんあって皆うんうんと頷いたり、気分が落ち込む程酷いものもあった。それでも口を揃えて出てくるのは「逃げ出せて良かったよね私達」という言葉だった。

 

そのまま我慢をして一緒にいたら、命は取られないまでも自分らしさ、人間らしさは一切奪われ、奴隷のように扱われ、全てを支配されたまま死んだように生きるしかなかっただろう。

 

そう考えるとこの暴力からの脱出は、支配から逃れ、自由に生きる事が出来る明るい未来への第一歩となった事に間違いない。

 

こうして時折同じ被害者同士慰め合い、愚痴り合いながら日々を過ごしたが、徐々にみんな自立へ向けて退所していき、代わりに新しい入所者が入ってきた。

 

こういった所は誰も入所者がいない事が望ましいのだろうけど、残念ながらそうもいかず、こうして暴力から逃れてくる人が沢山おり「結局弱い者が痛めつけられ、蔑まれ、こうやって逃げ隠れて生きる事しか出来ない」現実に悲しくなった。